Q1. ホロチェーンはブロックチェーンと、どう違うのか?

ホロチェーンとブロックチェーンは根本的に違うユースケースのために作られました。ブロックチェーンはグローバルなコンセンサス(複数ノードの合意)を保つ必要のあるシステムに適しています。ホロチェーンは グローバルなコンセンサスを必要としない(つまりほとんどのシステム)システムにブロックチェーンより遥かに適しています。この場合、ホロチェーンの方が圧倒的に早く、効率的であり、スケーラブルで柔軟性が高く、拡張的です。
ブロックチェーン誕生の遥か昔からハッシュチェーンとハッシュツリーというものが存在していました。ハッシュのような技術を使うと、データを追加・更新・削除していく上で、改ざん防止性が高くデータの整合性を保ったシステムが構築可能になります。上記のようなハッシュはデータが改ざんされたか、されていないかの参照材料になります。例えば、ハッシュを使って、ダウンロードしたいソフトウェアが第三者にウイルスなどで汚染されていないか確かめるために活用できます。
ホロチェーンでは、ネットワーク上のブロックチェーン台帳に変更があるたびにグローバルなコンセンサンスを保とうとするのではなく、一人一人のプレーヤーが個人の署名入りのハッシュチェーン(他とのプレーヤーと取引する場合は双方、相手方のハッシュチェーンに連署をします)を保ちます。自分のローカルにあるハッシュチェーンにデータが署名され登録された後、公共の場であるDistributed Hash Table(分散型ハッシュテーブル)に共有することが出来ます。このDHTでは参加しているノードすべてが同一のバリデーションルール(妥当性確認用ルール)を使用しています。これは、ブロックチェーンで各ノードが同じバリデーションルールを使用しているのと同じで、誰かがそのルールを破った場合DHTはそのデータの共有を却下し、不正を起こそうとしたノードはメインのネットワークからフォークされることになります。
当初のビットコインのホワイトペーパーはブロックチェーンを、分散的に仮想通貨取引のチェーンを生産するシステムとして世に出しました。主にこの技術は2つの問題(1つ目は取引が行われた順序及び時間の確定で、2つ目はチェーンに新しい取引を追加するノードのランダム化)の解決につながり、複数の取引内容を1ブロックにまとめ、最初に多大な計算量を要する問題を解いたものがそのブロックを既存チェーンに繋げることで報酬を貰うというイノベーションも生み出しました。
尚、現時点ではビットコイン及び様々なブロックチェーンソリューションが名を連ねており、大衆はこの分散型台帳技術がすべての分散型アプリのために使われるべきものであると認識してしまっているのが事実です。しかし、問題の定義を少し見直すことで我々がブロックチェーンで解決しようとしている問題には、コンセンサンスにより生じているボトルネックが無く、個々のノードがネットワーク全体で処理される全データを共有するというストレージ面での厳しさを省きつつ膨大な電気の消費を必要としないより高度で効率の良い解決策(ホロチェーンのような)が存在するのです。

Q2. 「ホロチェーン」の名前の由来は?

理由は複数あります。複数の別々の技術から構成されていること、構造的にホログラフィックであること、そしてホリスティック(包括的)なパターンを可能にすることです。
統一された暗号技術
ホロチェーンは複数の暗号技術を新たな組み合わせ方で一つの技術としてまとめています。
 ハッシュチェーン:ハッシュチェーンはデータをイミュータブル(作成後変更不可能)に保持することにより整合性を常に保ち、チェーン所有者である各ノードの視点から決定的である時間系列を確証することが可能です。 技術的な正確な名称はハッシュツリーになります。ブロックチェーンもこの技術を使っており、ブロックツリーなどとは呼ばないので我々もホロツリーなどとは呼ばないようにしています。
 暗号署名:ホロチェーンでは各チェーン、メッセージ、バリデーションルへの暗号署名を行います。これは著作者の判明、データの起源、そして各データの最終的責任者の判明につながることになります。また、ホロチェーンでは他とのプレーヤーと取引した場合、双方相手方のハッシュチェーンに連署をすることになっています。これにより否認防止に繋がり各チェーンをロックするようなイメージで整合性を保つことが可能になります。
 DHT(分散型ハッシュテーブル):DHTはハッシュの特徴であるcontent-addressable-storage(内容アドレス記憶装置)を活用し近隣のノードに、アプリで定められるバリデーションルールを元にデータのハッシュを保持していく仕組みになっています。
ホログラフィックストレージ
ホロチェーンでは各ノードが全体像の一部を少しずつ保つような仕組みになっています。ホログラムを半分に切っても2つの完全なホログラムが出来上がるように、ホロチェーンのネットワークを仮に2つに切ったとしても(全体のノードの半分がもう片方の半分から切り離されたとき)ホログラムのように完全な2つのネットワークが出来上がります。
これは、我々の周りでも復元力の高い自然システムや社会システムで見かけられます。例えば、あなたのDNA どこに格納されているでしょうか?各細胞がそのコピーを持ち、各細胞の役割に沿って活用されています。
「英語」という言語はどこに格納されているでしょうか?話せる人1人1人が「持つ」ようになっています。人それぞれなまりが違ったり、使う分野で違っていたり、特殊な単語を使う人もいます。1人が「英語」という言語の100%コピーを持っている人はいませんし、頭の中で存在する英語の「バージョン」は人それぞれです。極端な話、現に英語を話す人口が半分に減ったとしても言語自体にあまり支障は出ません。
ホログラムというものは小さいものに切り刻んでいくと、最終的には小さすぎて画像自体が認識できないものになります。ホロチェーンも一緒で小さくどんどん切っていくと、DHTに格納されているデータは認識がしづらくなっていく仕組みになっています。しかし、ノードの切り離しが瞬時的でなければ、設定によってはDHTが切り刻まれたとしてもデータの復元が可能になります。
ホーラキー
ホロチェーンで生成されるアプリは他のアプリと容易に組み立てができ各アプリが全体を司る一部でありながらも独立した一部であるという、双方の機能を保持することが可能になります。言い換えれば、細胞がDNAを活用するために分散型である保存方法を採用し新たなパターンを生み出しているようにそして社会が言語という分散型である保存方法を採用し新たなパターンを生み出しているようにあるホロチェーンアプリは他のホロチェーンアプリが提供する分散型機能の上に作り新たなパターンを生み出すことが可能です。

Q3. ホロチェーンとDistributed Hash Table(分散型ハッシュテーブル)の違いは?

DHTはkey/value pair(キーと値)を格納し複数のコンピューターから取得できる仕組みを持っています。DHTが持っている唯一のバリデーションルールはデータに紐づけてられているハッシュの活用のみであり、このハッシュの活用によりユーザーが取得しようとしているデータが改ざんされていないか確認できるようになっています。DHTには他にデータの確実性や整合性また起源や時系列を特定できる方法はありません。
実をいうとDHT違法なファイルシェアサービスによく使われています。(napster, Bittorrrent, Sharezaaなど)このようなサービスで使われているDHTはデータをアップロードしているユーザーを保護するためにわざと匿名性を保っています。しかし、これはアップロードするユーザーがデータにウイルスを仕込みダウンロードするユーザーのパソコンを汚染するなどの問題にもつながっています。従来のDHTの使い方には責任の落としどころが不明であることや、汚染されたデータの拡散を防ぐ仕組みが欠けています。
データの拡散に追加のバリデーションルールをシステムに付与することでホロチェーンのDHTはデータの起源元が常に分かるようになっています。これは、ブロックチェーン台帳のようにネットワーク上でルールを守らせ一貫性を保つことを可能にしています。しかし、ブロックチェーンと違いホロチェーンでは上記を非同期的に行う(つまりネットワーク全体のコンセンサスが不必要になる)ことでブロックチェーンのボトルネックを解決しています。
ホロチェーンのDHTは署名付きのソースチェーンを活用することによって、改ざん不可能なデータの所有者を明確にし各データの起源元を常に明確にしています。
ホロチェーンはgraph database(グラフデータベース)の一部分をまねいます。それは、各ユーザーが別のハッシュにリンクができることです。これは、自分が探したいハッシュを容易にDHTで見つけられるようにできるようにしているものです。例えば、もし私があなたのユーザー情報に紐づけられているハッシュを所有していれば、そのハッシュを使ってあなたが投稿したコメントや記事などを、その記事の内容自体やハッシュを知らなくても取得できます。これにより、複数のDHTに頼っているノードのトラッキングをする必要が無くなります。

Q4. ホロチェーンはどのようなプロジェクトに適しているのか?また、どのようなプロジェクトには適しないのか?

中央集権的存在なしでのデータシェアリングに向いています。想像してみてください。完全に 非中央集権的であるウィキペディア、ルートサーバーの無いDNS、又高速かつ信頼性の高い、完全分散型であるPKI(パブリック・キー・インフラ)など可能性は無限大です。
• ソーシャルネットワーク・ソーシャルメディア: フェースブックのような仲介役無しでソーシャルネットワークを作りたい場合にホロチェーンはもってこいの技術です。自分のアイデンティティをサーバーに預けることなく自身のデバイスに格納し、自分のシェアしたい投稿、写真、ツイートを共有スペースにシェアすることが可能です。
• サプライチェーン&オープン・バリュー・ネットワーク: もしあなたが会社や団体を超えた情報を中央集権的な存在なしで共有したい場合にホロチェーンは有効です。
• Cooperatives and New Commons: 中央集権的な存在のないネットワークでデジタル資産などの管理をネットワーク全体で行うのにホロチェーンは向いています。
• P2P プラットフォーム: もしユーザー1人1人が同じ権限、アクセス、責任を持ちネットワークに貢献するようなアプリを作りたいのであればホロチェーンを使うとよいでしょう。
集合的知能: ガバナンス、意思決定フレームワーク、フィードバックシステム、評価システム、通貨、またワークフローシステムにもホロチェーンは向いています。
• 共同アプリケーション: チャットアプリケーション、掲示板、スケジュール管理アプリ、ウィキ、ドキュメンテーションなど
• 相互貸方通貨: ユーザーのアクション又は信用(評価システムの採用などで)にに紐付けできる通貨や複式簿記を採用した通貨はホロチェーンに非常に向いています。法定通貨などの使用者に紐づけされない通貨はホロチェーンで実装するのは厳しいです。

Q5. ホロチェーンは何に向いていないですか?

ホロチェーンは以下のことに向いていません。
• 自分専用: 自分専用アプリを開発するのに分散型アーキテクチャは必要ありません。但し、例外として例えば自分が持っているデータを複数のデバイスで中央サーバー無しに共有したい場合はホロチェーンはあなたの役に立つでしょう。
• 匿名、機密、プライベートデータを扱うデータ: ホロチェーンは基本的にDHTという共有スペースにデータを共有する仕組みですので、セキュリティ監査や起源元の特定のためにDHT上のデータの所有者も判明しないとならないので基本的にホロチェーンでのデータはプライベートではありません恐らく近い将来いくつかのアプリケーションは匿名を可能にするレイヤーを(TORなど)を加えるでしょう。
• 大きいファイル: ホロチェーンはファイルシステムというよりもデータベースに近いフレームワークです。ですので、大きいファイル(動画など)を扱う場合はIPFSなどを使用するとよいでしょう。
• データ志向の強いアプリ: もしあなたが、データがエージェント(データ所有者)に紐づかれているものではなく、絶対的事実として存在するものだと認識しその前提でアプリケーションを作るのであればホロチェーンを使うのはあまりお勧めできません。

Q6. ホロチェーンのコンセンサスアルゴリズム(合意形成)は何?

ホロチェーンはブロックチェーンのように絶対的事実として存在するデータやその時系列をネットワーク全体で保持するようなコンセンサンスは採用していません。その代わり、データを認証するためのバリデーションルールに対してのネットワーク内でのコンセンサンスは必要です。もしユーザーが他のユーザーと別のバリデーションルールでアプリを稼働している場合は別々のネットワークにそのユーザーが存在することになります。バリデーションルールはネットワーク内での「データの物理」を定義するものと考えて良いでしょう。
ホロチェーンを作るうえで我々の目的は「最大限シンプルに」妥当性のあるデータを分散型アプリで保証することです。我々の理解では、情報の妥当性を保証するためにデータの絶対的時系列は必要ないと考えます。なぜ我々がそう言い切れるのかと恐らく疑問に思っているでしょう。答えとしては、実際に我々の周りにある様々なシステムがそのように構築されているからです。つまり、コンピューターの世界の外で稼働している原子や分子、細胞や我々の体は、各ユニット及びネットワーク全体の妥当性をグローバルなコンセンサンス無しに保てているからです。
我々の周りのエコシステムではグローバルなコンセンサンスが無いだけでなく、相対性理論の観点からしても出来事の絶対的な時系列が現実に存在しておらずすべては観察者のバンテージポイントに相対していることも明確になります。
ホロチェーンも同じように設計されています。各ユーザーが自デバイスで保持するソースチェーンは改ざん不可能な妥当性のあるデータを観察者(つまりそのソースチェーンの所有者)からのバンテージポイントから時系列にチェーンにしてあります。そして、各ユーザーがDHTにデータをアップした場合、DNAで生成されネットワークで合意されたバリデーションルール(ネットワーク上の物理)に基づき他のユーザーがそのデータを認証します。
上記(1観察者からのバンテージポイントから生成されるチェーン)の例外となるシチュエーションが1つだけあります。それは、対ユーザーと何かしらの取引をホロチェーン上で行ったときです。この場合、各ユーザーが取引相手のチェーンに取引内容のデータを連署します。これは言わば複数人でのコンセンサンスです。しかし、これはブロックチェーンのコンセンサンスと違い、取引に関わっているユーザー間のみでのコンセンサンスになります。各ユーザーが同一の取引に対して連署をし、その取引は各ユーザーのそれぞれのチェーンに紐づけられます。幸い、ブロックチェーンのコンセンサンスと違い、取引を行っているユーザーだけでコンセンサンスに辿り着くのは比較的簡単なことです。
ホロチェーンは各データの変更及びそのタイムスタンプのサインをします。これは、アプリ開発者分散型アプリを作る上で十分なデータの妥当性を提供しています。おそらくこの土台の上に更に将来の開発者はコンセンサンスアルゴリズムを設計していくでしょう。
しかし、もしあなたのアイデアが「データが絶対的事実として存在するもの」という前提の者で成り立っているものであれば我々はあなたがホロチェーンを使う前にあなたのアイデアを考え直すことをお勧めします。今のところ、グローバルなコンセンサンス又は台帳が必要だと思われている問題に対して我々は何らか別のアプローチを考えられました。また、我々の周りでもグローバルなコンセンサンスや台帳を扱うシステムが存在しないことから、無駄の多いネットワーク上でのコンセンサンスや台帳は無駄なコミュニケーション量や柔いシステムにより失敗に基づくでしょう。

Q7. ホロチェーンで仮想通貨は作れるのか?

論理的には作れますが、我々はお勧めしません。
ユーザーのアクション又は信用(評価システムの採用などで)にに紐付けできる通貨や複式簿記を採用した通貨を実装しないのであれば、通貨を作るのにはホロチェーンは向いていないかもしれません。もし複式簿記を採用した通貨の特徴が理解できるのであればホロチェーンが提供するデータ妥当性又その機能を使いこなせるでしょう。
ただし、現在主流のネットワーク全体でのコンセンサンスや台帳の上で通貨を生み出すのはお勧めしません。通常ユーザーから別に存在するトークンや通貨のステータス(トークンの妥当性や存在有無など)を常に確認するために、ネットワーク全体でのコンセンサンスや台帳が必要になります。しかし、複式簿記を採用した通貨などフィアットよりも持続性のある通貨がホロチェーンで可能になります。
残念なことに、これは今でも通貨デザインや仮想通貨をよく理解していない方たちの間で熱い議論がされています。ですので、ここで我々のセオリーを説明することはしません。それよりもこの件に関してホワイトペーパを別に発表し更には我々のデザイン思考のもとに沿った通貨を発行する予定です。

Q8. ホロチェーンは他の分散型台帳技術と、どう違うのか?

こちら(現在翻訳中!)を参照して下さい。

9. ホロチェーンはどの言語で書かれているのか?また、ホロチェーンアプリを作るにはどの言語を使うのか?

ホロチェーンはRustで書かれています。低水準ではホロチェーンはWebAssemblyで書かれています。ですので、近い将来ではWebAssemblyにコンパイルされる言語であれば、RustやC、C++、Goなどの言語でもHapp(ホロチェーンアプリの略)を作れるでしょう。現在では、Rust言語のみにHDK(ホロチェーン・デベロップメント・キット)が提供されており、Happが制作されやすくなっております。

Q10. ホロチェーンはopen sourceか?

はい。(現在翻訳中!)

Q11. ホロチェーンはどのようにしてブロックチェーンより環境に優しいのか?

ホロチェーンはネットワーク全体でのコンセンサンスを実装する必要が無いのでそれに伴う何百万というノード間で必要のないデータでシンクロさせる膨大なエネルギー費用がかかりません。
ホロチェーンがブロックチェーンより環境にやさしい理由は大きく2つあります。

1. 1つ目はホロチェーンがブロックチェーンの様にネットワーク上の全ノードをグローバルなコンセンサンスでシンクロさせる必要が無いからです。ホロチェーンはシャーディングというものを実装しています。例えば、複数のユーザーが取引をした場合、それぞれのチェーンに取引内容がデータとして登録されます。その上、某取引内容はDHTにもアップロードされます。(ランダムノードに後々再取得されるために格納されます)
このシャーディングはアプリごとにコンフィグが効きます。例えば、かのメッセージングアプリ「Slack」の分散型を作るとしましょう。40-50人のメンバーであれば、データの100%のシンクロ(つまりブロックチェーンのように各ノードが全データを保持する)は追加の帯域幅はオフラインでもメッセージ閲覧可能になったり読込時間の短縮のためであれば無駄にならないでしょう。
DHTのおかげでホロチェーンはブロックチェーンよりも一段と低い帯域幅で稼働できます。

2. ホロチェーンにはマイニングという概念が存在しません。ブロックチェーンのPOW(プルーフオブワーク)などのマイニングは膨大な電気を使い計算力のあるCPU又GPUを稼働させる必要がありコストが高い無駄な行為が多いです。ホロチェーンはこのようなマイニングという概念はありません。

Q12. ホロチェーンでデータはどのようにバリデーション(妥当性確認)されるのか?

ホロチェーンでは、各ノードが受信したデータに対しネットワーク全体で合意されたバリデーションルールに基づきそのデータの妥当性を確認し他のノードに結論をゴシップします。もし受信されたデータがルールを破っているのであればそのデータは拒絶されます。
ホロチェーンには、グローバルなコンセンサンスは存在しません。その代わり、各ノードが受信した取引内容は某アプリのルールに対してバリデート(認証)され他のノードにその結論がゴシップされます。ルールに違反している取引内容であれば、認証者にその取引内容は拒絶されます。もし、認証者がルールに違反しているユーザーを特定した場合(違法データを発信または認証しようとしているユーザー)は、そのユーザーはバンされネットワーク全体に警報が鳴らされます。こちらのインフォグラフがそのプロセスを説明しています。簡潔にはグローバルなコンセンサンスではなくホロチェーンはデータバリデーションによる各ユーザーの行為に責任を持たせるシステムを設計しています。例えば、かの有名なAirBnB(空き部屋をレンタルできるアプリ)をホロチェーンで実装した場合、「自分の空き部屋を複数の別ユーザーに同時に貸してはいけない」などのバリデーションルールが実装されるでしょう。ですので、ユーザーが自分の空き部屋を複数のユーザーに同時に貸した場合、その取引内容をバリデートするノードはルール違反をすぐ察知し取引を拒絶します。ホロチェーンのゴシッププロトコルは取引内容に違反があった場合瞬時にゴシップをしているユーザーに認知されるようになっています。
ユーザーとしては、アプリ開発者自信を信用するのではなく、某アプリのルールに合意し信用すれば良いのです。ホロチェーンでのアプリ開発者は、従来のアプリ開発者(FacebookやTwitterなど)とは違い提供するアプリのメンテナンス及びセキュリティ保護を保つのみで、あなたのデータをセンターサーバーに格納したりすることはありません。なぜなら、あなたのデータはあなたのデバイスおよびランダムなネットワーク上でのノードに格納されます。

Q13. ノードがネットワークを抜けた時、そのノードが保有しているデータはどうなるのか?

ホロチェーンアプリのDHTは必ず十分な数のノードがデータを保有していることを保証することが可能です。
ホロチェーンアプリを稼働しているデバイスがオフになった場合彼らはネットワークを抜けることになります。それでは、そのデバイスが所有していた他のユーザのデータはどうなるのでしょうか? ホロチェーンアプリでは、データのロスを防ぐために、必ず複数のノードが同一のデータを保持する設計になっています。DHTとホロチェーンのゴシッププロトコルはそのようにデザインされているのです。又、ホロチェーンの冗長性は目的に沿ってアプリ開発者がコンフィグすることが可能になっています。例えば、小さいチームの茶後アプリを作るのであれば、メッセージすべてが必ずなくならないように、又読み込み時間を最小限にするために冗長性を100%にすることができます。何万ものユーザーがいるアプリでは小さい冗長性でもデータのロスを防げるでしょう。

Q14. コイン/トークンをホロチェーンで作るべきか?

ホロチェーンは従来ブロックチェーンのデータ志向よりもエージェント志向であるためトークン又はデジタルコインを作るには向いてません。
エージェントから独立して存在するトークン又コインはシステムがデータ志向である紛れもない証拠です。論理的にはトークン又コインを作ることは可能ですが、それはホロチェーンの魅力を活かさないのと一緒になります。それよりも、もっとホロチェーンを活かす愛でとしては相互貸方通貨を採用したシステムです。このようなアイデアはエージェント志向であり、アクティブな価値の交換そして、栄えたエコシステムになります。

Q15. 「Agent-centric」(エージェント中心的)とはどういう意味か?また、「data-centric」(データ中心的)とはどう違うのか?

エージェント中心的な考え方はデータをユーザー間での経験としてみなし確立した1オブジェクトとしてみなしません。
従来のブロックチェーンはデータ中心的です。このようなアプリはデータがユーザーから確立して存在しているものだとみなしています。それと比べてホロチェーンはエージェント中心的です。データをユーザー間で様々なバンテージポイントからからシェアされている経験の証としてみなしているのです。データを「個」としてみなしていません。アインシュタインは百年もの昔に我々が存在する物理の世界では事は相対的に存在しているものだと定義しました。それであれば、なぜ「最先端」といわれるブロックチェーンがデータは絶対的事実として存在するものだとみなし、複数のユーザーそれぞれデータの見方が違うことを受け入れないのでしょうか?
ホロチェーンはエージェント中心的です。この定義に従って生成されるアプリは、従来のブロックチェーンよりも更に協調性の高い何千倍も効率の良い分散型アプリが作れるでしょう。

Q16. ホロチェーンでのTransaction Per Second(毎秒のトランザクション数)はいくつか?

ホロチェーンには他のブロックチェーンアプリのように決められたTransaction Per Second(毎秒のトランザクション数)は存在しません。ホロチェーンは分散型アプリ生成のためのプロトコルです。
良く新しいブロックチェーンプロジェクトが現れると、よく聞く質問が「Transaction Per Second(毎秒のトランザクション数)はいくつだ?」です。なぜかというと、ほぼすべてのプロジェクトがグローバルなコンセンサンスを実装しているからです。
しかし、あなたは、Facebookが毎秒どのくらい投稿できているかなど疑問に思わないでしょう。それはなぜでしょう?なぜなら、Facebookに投稿するということがネックではないからです。
また、インターネットが毎秒いくつのEメールを送信できているかなども疑問に思わないでしょう。それはなぜなら、Eメールを送信するということ自体にボトルネックが存在しないからです。
では、なぜ我々はブロックチェーンでTPSのリミットについてよく議論するのでしょうか?それはブロックチェーンが変にも分散型のP2Pアプリであるのにネットワーク全体1つの大きなでデータベースを保持しているからです。我々がよく目にする中央集権型のアプリの考え方を保とうとするからです。ブロックチェーンの考えに基づいたアプリはすべてのノードに強制的にすべてのデータをバリデートさせることでコンセンサンスを要求します。恐らく、このモデルにユースケースは存在するのでしょう。しかし、このアプローチを我々が現在抱えているすべての問題に使用するのは無理があります。
ホロチェーンはそのようなモデルを強制的に要求しません。ホロチェーンはその代わり、Eメールのようなアプリを作成させることを可能にしています。アプリはプロトコルや文法、ひいてはダンスのようなものであると捉えています。もしあなたが同じダンスの踊り方(つまり同じバリデーションルールの下で稼働している)を知っているのであれば、他の誰が自分と同じ踊り方を知っているか特定でき、そのユーザーと取引が可能になります。ホロチェーンとここでアナロギーとして使用したEメールの違いは1.暗号署名2.改ざん不能なハッシュチェーンであり、この2つにより信用性の高い分散型アプリの構築が可能になります。
ですので、アプリフレームワークとしてのホロチェーンにデータが認証される「場所」は無いのでTPSなどの概念は存在しません。このような質問は「人類は毎秒何単語はなせているのか?」などの様質問と似ています。それの答えは「人間が生まれ増えれば毎秒話す単語の数も増えていく」であり、ホロチェーンに対しても同じ答えになります。