Yumeville

Holochain デベロッパーパルス No.49

HoloPort UI管理者スタートアップの紹介

概要

今週は、HoloPort管理者ダッシュボードのメインのアクセスポイントとなるHoloPort UIのプレビューを提供します。独自の管理者プロフィールの設定方法、管理者ダッシュボードの動作方法、そしてHoloPortのホスティングに不可欠なHoloFuelの送受信方法について説明します。 HoloPort UIにはさらに多くの機能がありますが、とりあえず読者の皆様がHoloPortを実行することがどのようなものなのか、理解が得られることを期待しています。

項目

  1. HoloPort UI Admin スタートアップツアー
  2. HoloPort~まず始めに~
  3. HoloPort管理者ダッシュボード
  4. HoloFuel hApp(Holochainアプリ)

詳細

HoloPort UI管理者スタートアップツアー

hAppy(Holochainアプリ開発)チームは、HoloPort UI(Holochain Dev Pulse 46で紹介済)の構築に懸命に取り組んでいます。HoloPort UIにより、HoloおよびHolochainエコシステムサービスの多くが1つのユーザーインターフェイスに統合されます。 ユーザーインターフェース構築は、我々が行うクローズドなアルファ版テストネットに向けての重要な1つのステップであり、HoloPortをユーザーに出荷するため更に1歩近づくためのものでもあります。今回のデベロッパー・パルスでは、HoloPort UIでHoloPort管理者スタートアップがどのように機能するかを説明し、HoloPortの設定がどのようになるか読者の皆様が理解できるよう紹介したいと思います。

HoloPort~まず始めに~

HoloPortを初期化した後、次の4つの手順を実行してユーザーのプロフィールを設定します。

HoloPortに名前を付ける:最初に、サーバーまたはルーターに名前を付けるのと同じように、HoloPortに名前を付けるよう求められます。

プロフィールの作成:次にユーザーのプロフィールを作成します。これは、プロフィール画像を含むSNSでのアカウント作成に似ています。

HoloPort利用規約に同意する:次に、HoloPort利用規約が表示されます。 Holochainは基本的に利用規約のない分散テクノロジーであるため、これには少々戸惑うかもしれません。しかし、HoloPortは従来のインターネットからHolochainエコシステムへの架け橋として機能するため、中央集中型サービスにある程度似たような規約が必要になってきます。
注:プロフィール情報は、利用規約に同意した後にのみ、HoloPort機器自体に保存されます。

新プロフィールの認証:最後に、ユーザーのメールアドレスを使用して新しいプロフィールを認証します。有効なメールアドレスがないと、HoloPortの管理者ダッシュボードにはアクセスできません。

HoloPort管理ダッシュボード

プロフィールの設定が完了したら、管理者ポータルにログインできます。ここでは、ダッシュボードが表示され、以下の機能にアクセスできるようになります。

  • ホスティング
  • 収益
  • 設定

ホスティング機能では、HoloPortでホストできるhApp(Holochainアプリ)の一覧が確認できます。自分のHoloPortでホストしたいhAppをワンクリックでオンまたはオフにできます。さらに、hAppプロバイダーに課すホスティングサービスの料金(HoloFuel)を自由に調整できます。

収益機能では、HoloPortのさまざまなhAppのホスティングサービスから得たHoloFuelの収益量を確認できます。収益は、日付/時刻、獲得合計、価格/単位、およびhAppごとにグループ化され、閲覧できます。過去1日、1週間、または1か月の収益を確認することも可能です。

設定機能では、プロフィール情報を更新したり、利用規約を確認したり、HoloPort自体の設定を表示および変更できます。必要に応じて、アクセスポート番号を更新したり、SSHアクセスを制御したり、デバイスの出荷時設定へのリセットを実行できます。

HoloFuelアプリ

おそらく、HoloPort内で最も重要なhApp(Holochainアプリ)はHoloFuelになります。HoloFuelアプリを使うとHoloFuelを他のユーザーに送信したり、ホストした分のHoloFuelを受信できるようになります。

HoloFuelアプリは、今アメリカなどの若者中心にはやりだしている、Venmo(ベンモ)などの決済アプリと同様に構成されていて、相手からの請求や、ホストのオファーなどの受信専用ボックスがあります。

HoloFuelを送信する場合、HoloFuelを送信するエージェント(ユーザー)のハッシュ値を入力するか、そのエージェントのニックネームを検索できます。送信する金額と、任意のメモを入力すると送信できます。

*注:取引ごとに1%の料金が課金されます。

HoloFuelを他エージェント(ユーザー)にリクエストしたい場合もプロセスはほとんど同じです:

  1. エージェント(他ユーザー)のハッシュまたはニックネームを入力
  2. リクエストしたいHoloFuelの量を入力
  3. 任意のメモ入力
  4. リクエスト完了

最後に、HoloFuel アプリは、保留中の取引を含む、最近のすべてのトランザクションの記録を保持します。取引をキャンセルしたい場合は、HoloFuelアプリのユーザーインターフェースらキャンセルできます。

開発ステータス

Holochain Coreリリース:0.0.31-alpha1 |変更ログ|次:0.0.32-alpha1

Holonixリリース:v0.0.36

Try-o-rama(エンドツーエンドテストツール)リリース:v0.1.1

 

出典:Tour of HoloPort UI Admin Startup