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Holochain デベロッパーパルス No.68 パート2

新たなHolochainリリース

概要

HoloFuelアプリやその他のホロチェーンアプリ(hApp)をネイティブなHolochainとHoloホストネットワークの両方でテストしているときに発見された多くのパフォーマンスと信頼性の問題を解決するHolochainの新しいバージョンを公開しました。これは2か月で最初のholochain.loveに追加されたリリースです。つまり、これは開発用に使用可能であることを意味しており、コマンドラインからのインストール(Mac/Linux及びWindows)で利用できることを意味しています。

また、新しいhAppが間もなく登場します。今回はそのプレビューをお届けします。ベネズエラのソフトウェア開発会社であるEYSSの友人によるH-Wikiというアプリです。これは、Holochainを利用した完全に分散化されたWikiアプリケーションです。

トピック

  1. Holochain v0.0.46がリリースされ、使用できるようになりました
  2. 近日公開:新しいH-Wikiをご覧ください
  3. 開発チーム見られる今後の取り組み

Holochain v0.0.46がリリースされ、使用できるようになりました

この新しいリリースは、2か月で最初のholochain.loveに追加されたリリースです。holochain.loveに追加されたHolochainリリースはHolonixのholochain.loveクイックインストールパス(Mac/Linux及びWindows)から入手できます。これにより、必要なすべてのツールと依存関係を1つのコマンドでセットアップできます。

holochain.loveに追加されたリリースを読者が利用しているのであれば、これはワクワクが詰まったリリースです。 Holochainとsim2h_serverの両方で多くのパフォーマンスが向上し、さまざまな一貫性の問題のバグが修正されています。前回のholochain.loveに追加されたリリース(v0.0.42)以降の累積された変更ログが含まれています。

Holonixのこのリリースには、前回のデベロッパーパルスで導入したRADツールであるhn-happ-createも含まれています。すでにholochain.loveに追加されたHolonixリリースを使用している場合、追加の作業を行う必要はありません。

Holochain v0.0.46-alpha1の概要
  • 新規追加:hc hash--uuidパラメータを受け取るようになったため、コンダクタコンフィグレーションを介してUUIDが渡されたかのようにDNAのハッシュを計算できます。 #2161
  • 新規追加:一部のログメッセージが「デバッグ」ログレベルに移動されたため、ログがより見やすくなりました。
  • 新規追加:RADツールコマンドhn-happ-createも、このリリースのHolonix開発環境に含まれています。
  • バグ修正:パフォーマンスが大幅に改善されました。
  • バグ修正:一貫性、特にリンク、CRUD、および検証の修正。 #2148#2153#2159#2169#2170
  • バグ修正:上記の修正の結果としてメモリリークが解消されました。
  • 改善:HDKは、より緩やかな方法でいくつかのサードパーティの依存関係のバージョン(特にserde)をターゲットにしています。これは開発者の人生を少し楽にするでしょう。
  • 重大な変更:コンダクターとsim2h_serverの間の通信プロトコルが再び変更されたため、実際に読者がsim2hサーバーを実行している場合は、sim2h_serverと(およびエンドユーザーの)コンダクターの両方を同時に更新する必要があります。
v0.0.42以降の累積的な変更
  • 新規追加:リンクのページネーションとソート—従来のページサイズと番号の手法またはタイムスタンプベースの手法のいずれかを使用して、リンクをバッチごとに取得できます。コミットされたタイムスタンプ、古い順、または新しい順で結果を並べ替えることもできます。 #2100#2110
  • 重大な変更:Holochainとsim2hの間のワイヤプロトコルが2回変更されたため、コンダクターとサーバーを同時にアップグレードする必要があります。
  • 重大な変更:リンクのクエリーで正規表現一致がサポートされなくなりました。#2133
  • 重大な変更:ページネーションと並べ替えに対応するために、get_linksの呼び出し方が変更されました。
  • 重大な変更:sim1hおよびn3hは、しばらくの間メンテナンスされていなかったので、サポートされているネットワーキングツールとして削除しました。
  • バグ修正:get_linksのバグが修正されました。 #2148#2150
  • バグ修正:高負荷の状況でゴシップがドロップしなくなりました!これにより、5000ノード以上をサポートできるようになりました。 #2137
  • バグ修正:ネットワークに参加するときの信頼性の向上。 #2115#2120
  • バグ修正:オフラインモードでのDHTルックアップが改善されました。 #2119
  • パフォーマンス:sim2h_serverおよびHolochain自体の改善により、すべてがはるかに高速になりました。これは、5000ノードの目標を達成したバージョンです。

近日公開:新しいH-Wikiをご覧ください

我々のよき友である開発会社のEYSSは、HolochainベースのwikiであるH-Wikiの最初のプレビューをリリースする準備をしています。 EYSSは数年前からHolochainと協力しており、彼らの最初のオープンソースHolochainプロジェクトをより広いコミュニティにオープンすることを楽しみにしています。

コンテンツブロックのマークダウンエディター

世界中のコミュニティがwikiを使用して知識を構築し、共有しています。wikiは、集団的な知識の移転と蓄積のための強力なツールです。しかし、多くの企業がすでにWikiサービスを提供しています。では、Holochainベースのwikiの違いは何なのでしょうか?

Holochainでは、個人やグループの権利が第一です。wikiへの貢献者は自分の貢献を自分で所有し、あなたのグループは収集された知識を維持する権限を与えられます。コミュニティ所有のwikiの場合、システムのアーキテクチャがそのシステムを使用するグループの意図に沿っていることを意味します。つまり一人の人間があなたの情報を制御する力を持っていないということです。
このホームページは生成された記事の自動生成リストであり、リンクをクリックすると右にコンテンツが表示されます。

これは、インターネットの隅に住んでいるコミュニティや危機的なシナリオを経験しているコミュニティにも役立ちます。クラウドにホストされたウィキでは、接続が不安定な場合や、またはインターネット自体が高価な場合、必要なときに必要な情報にアクセスできないことがあります。しかし、HolochainベースのWikiを使用すれば、一元化されたクラウドやそれに接続するすべてのネットワークに依存することはありません。あなたが共同でホスティングインフラストラクチャを所有しているため、あなたとあなたの隣人はお互いに自分のwikiをサポートできます。

H-Wikiページは、再配置または削除できるテキストおよび画像ブロックから作成されます。

チームは現在、コードベースを世界中のコミュニティと共有する準備をしています。それまでの間、EYSSとはHolochainフォーラムで彼らとつながることをお勧めします。

私はプロジェクトとその背後にあるチームを本当に信頼しています。 Holochainは、今日のインターネットの世界における多くの問題を解決します。他のほとんどの分散型プロジェクトは何らかの形で失敗するようですが、Holochainには完全な成功を収めるためのすべてのコンポーネントが整っていると思います。Eduardo Moreira氏、EYSSのCEOおよび共同創設者

開発チームに見られる今後の取り組み

今回のデベロッパーパルスのニュースを収集していたとき、私たちは開発チームが多くのエキサイティングなことに取り組んでいるのを見ましたが、それらを共有する方法を見つけるのに苦労していました。したがって、これは一見ランダムに見えますが、著者である私の目を引いたもののリストです。

  • hAppyチームは、HoloPortのような環境でhAppをテストするために「HoloPortOSシェル」を使用しています。 Holonix開発環境と同様に、Nixパッケージマネージャー上に構築されています。現在、HoloFuelの開発をサポートするために使用されているため、内部専用ですが、Holoホスティングネットワークが稼働すると、hApp開発者にとっても役立つと思います。
  • hAppyチームはまた、迅速なアプリケーション開発ツールの次のアイテレーションを進めて居います。現在、彼らはGraphQLスキーマ定義からUIコードを自動的に生成する方法を調査しています。 hApp開発に慣れていない場合は、これにより学習曲線が平らになり、より迅速に開発を開始できます。
  • HoloCentralチームは「Holo Web SDK」を構築しています。このライブラリにより、フロントエンドの開発者は、Holoホストネットワーク上のDNAインスタンスと簡単に通信できるUIコードを記述できます。これには、アプリケーションのWebユーザー用のログインフォームと、開発者のマシンで実行されているHolochainコンダクターを使用してHoloホストを模倣する機能が付属されます
  • より高速WebAssemblyエンジンとその他のリファクタリング作業に加えて、Holochain Core Teamは、ソースチェーンとDHTパーシステンスのための「超高速」データベースエンジンであるLMDBを調査しています。 LMDBは高速であるだけでなく、「トランザクション」コミット(ソースチェーン書き込みのグループが1つの単位として成功または失敗する)を許可することも約束しています。これにより、通貨取引などの厳しい検証ルールを使用したhAppの一貫性が向上します。

開発ステータス

最新版

Holochain Coreリリース: 0.0.46-alpha1 | 変更ログ 

Holonixリリース:v0.0.72

Try-o-rama(エンドツーエンドテストツール)リリース:v0.3.3
Holoscapeリリース:v0.0.8-alpha (Holochain Core 0.0.45-alpha1を使用中)|ダウンロード

https://holochain.loveにて使用可能なバージョン

  • Holonix: 0.0.72
  • Holochain Core: 0.0.46-alpha1

出典:A New Holochain Developer Release